直径130メートルの小惑星が7月25日、地球の約7万2000キロメートルほどの距離を通過した。, 遠く離れた場所の出来事のように思えるかもしれないが、天文学者にとって約7万2000キロは"ニアミス"だ。この距離は地球と月の距離の5分の1以下なのだ。今回の小惑星の接近は、少なくともここ2、3年で最も『アルマゲドン』的なシナリオに近いものだった。, そして、「2019 OK」と名付けられたこの小惑星が地球の脅威になるかもしれないと科学者たちが気付いたときには、この巨大な宇宙の岩にわたしたち人類が何かするには遅すぎた。, 天文学のコミュニティーで、この小惑星を追跡している者は誰もいなかった。オーストラリアの天文学者マイケル・ブラウン(Michael Brown)氏は、この小惑星が「どこからともなく現れた」ようだと、ワシントン・ポストに語った。小惑星は地球に向かって、時速5万4000マイル(時速約8万7000キロメートル)で迫っていた。, 次の動画は、いかに「2019 OK」が地球に接近したかを示すものだ。まさにニアミスだ。, 「2019 OK」は、その直径が自由の女神の高さより大きいとはいえ、6600万年前にメキシコに落下し、恐竜を絶滅させた直径6マイル(約9.7キロメートル)の隕石に比べれば、かなり小さい。NASAはこうした類の大型の小惑星(直径0.5マイル、つまり約800メートル以上)の約90%を追跡している。, だが、小惑星はそれほど大きくなくても、甚大な被害を出し得る。1908年には「2019 OK」より少し小さめの隕石が地球に接近、シベリアのツングースカで爆発した。これにより、ニューヨーク市の2倍近い広さの地域で木々が倒れた。, Natural History Museum of Denmark/NASA Goddard Space Flight Center, 科学者たちはこうした小惑星を「シティ・キラー(city killer)」と呼んでいる。, アメリカでは2005年、連邦議会がNASAに対し、2020年までに直径140メートル以上の地球に接近する小惑星の90%を追跡するよう指示した。だが、12月の時点で地球上や宇宙にある望遠鏡が見つけたのは、こうした地球近傍天体(NEO)の3分の1以下だった。, 小さな小惑星に目を光らせておくのは難しい。NEOを追跡するには、科学者たちは正しい時間に正しい場所へ望遠鏡を向けるしかないからだ。望遠鏡はこうした小惑星の反射する太陽光を検出するが、小惑星が小さければ小さいほど、その反射はかすかで、小惑星を特定するのは難しくなる。, 「2019 OK」が接近しているとブラジルとアメリカの研究チームが気付いたのは、小惑星が地球のそばを通過するほんの数日前のことだった。天文学者らは、小惑星の大きさやその進む方向について、地球のそばを通過する直前まで情報を公表しなかったと、ブラウン氏はワシントン・ポストに語った。, 「何が起きたのか人々が認識したのは、小惑星がわたしたちを通過したあとのことだ」と、同氏はつけ加えた。, アメリカの小惑星探査機「OSIRIS-REx」の「MapCam」が捉えた小惑星「ベンヌ」(12月17日)。, 差し迫る小惑星の衝突をできるだけ早く察知することは、どのようにして小惑星の軌道を変えるか、科学者がその方法を見つけるためにも、必要不可欠だ。, 「数日もしくは1週間前では、かなりまずい状況になるだろうが、もう少し前に分かれば選択肢もある」と、ブラウン氏はThe Conversationの記事で書いた。, こうした選択肢の1つが、物体を打ち上げて、迫りくる小惑星に宇宙空間で衝突させるというものだ。もう1つは「重力トラクター」と呼ばれるもので、宇宙船を飛ばして、長期(NASAによると、数年から数十年)にわたって小惑星と並行して飛び、ゆっくりとその軌道を地球から引き離す。, しかし、重力トラクターを機能させるには、科学者たちはNEOについて、数年前から知っておく必要がある。そして、そのためにはNASAのような宇宙の専門機関の研究者たちが、"小惑星の探知"というタスクの優先度を上げなければならない。, オーストラリアの天文学者アラン・ダフィー(Alan Duffy)氏は、「わたしたちは、恐竜と同じ道をたどる必要はない」とワシントン・ポストに語った。「わたしたちには実際、こうした小さな小惑星を見つけ、その軌道を変える技術がある。今、それにコミットすれば」, [原文:A 'city-killer' asteroid got scarily close to Earth, and astronomers didn't know about it till it was just days away], 編集部より:初出時、本文中で2度目に出てくる小惑星が接近した日付を「7月27日」としておりましたが、正しくは「7月25日」です。お詫びして訂正致します。 2019年7月29日 23:05, A 'city-killer' asteroid got scarily close to Earth, and astronomers didn't know about it till it was just days away, バイデン勝利に備えて? トランプ大統領の世界の"お友達"が大統領と距離を置き始めている, 「1年で月商5000万円」27歳元モデルのコスメECに熱視線。マルイとポーラからも資金調達, 「水曜どうでしょう」24年間の重み。藤村・嬉野Dは語る、大泉洋とミスターへの“信頼”を。, サイバーエージェント藤田社長、納得の決算「上場20年、売上高5000億円目前もなお成長」純利益は4倍増, エイリアンからは我々が見えているかもしれない…地球を発見できる位置にある恒星1004個を特定, 社長室でのレイプ、会議中のスカートの中…職場で盗撮され退職に追い込まれる女性たち──日本は盗撮を放置している, 半年で株価3倍。フィットネステック・Pelotonに見るアップル、テスラとの共通点, フォルクスワーゲンの“大衆向け”新型EV「ID.4」が、テスラと全く異なる「4つの理由」, 新型Xboxが冷蔵庫に似ていると言われたマイクロソフト、本当に冷蔵庫を作ってしまう, 武装した極右集団の温床ミシガン州では、"投票所への銃の持ち込み"は禁止できないだろうと警察が発言, Sponsor Content by Mitsubishi UFJ Kokusai Asset Management, YouTubeの"子どもインフルエンサー"は、子どもたちにジャンクフードを売り込んでいる —— 最新研究, 就活の「暗黙のルール」から自由になる。パンテーンの「#PrideHair」が描く誰もが自分らしく働ける社会とは, まだ食べられるのに年間612万トンの食品を廃棄する日本。フードロスを減らすための一手とは, 直径427フィート(約130メートル)の小惑星が7月25日、地球から4万5000マイル(約7万2000キロメートル)ほどの距離を通過した。, アメリカ航空宇宙局(NASA)やその他の専門機関は、宇宙のこうした物体を見つけるツールを持っているが、地球に接近する全ての小惑星を, 中でも、今回の小惑星「2019 OK」には、天文学者たちは接近の数日前まで気付いていなかった。この時点で、既存の技術を用いて小惑星を破壊したり、その, Copyright © 2020 Mediagene Inc. All rights reserved. だが、小惑星はそれほど大きくなくても、甚大な被害を出し得る。1908年には「2019 ok」より少し小さめの隕石が地球に接近、シベリアのツングースカで爆発した。これにより、ニューヨーク市の2倍近い広さの地域で木々が倒れた。 深澤真紀: Mail. 星のサイズは実はまだ定まっていないものが多数、超新星爆発への影響はいかに?, “63光年離れた系外惑星”の撮影に成功! 直接光らない惑星の明るさから、誕生のナゾに迫る, かつて月は地球を守る「強力な磁気シールド」として太陽風を防いでいた! “月がなければ生命が誕生しなかった”かも, “目の遺伝子を書き換える”ことで盲目マウスの視力回復に成功! 「年内に人間でもテスト開始」, フクロウの目は「暗視」を高める特殊なDNA配置を持っていた! “夜行性の霊長類に近い進化”, Gianluca Masi/The Virtual Telescope Project. 直径100m前後っていうのがそのまま地表まで到達すると、地上に直径1kmくらいのクレーター、隕石孔口ができ、さらに、落下してくる時の大気との衝突による衝撃波が、周り数十km範囲くらいの建物などに大きな被害を及ぼします。, また、7月25日には、地球のすぐそばを直径130mの小惑星が通過していたことがわかった。 深澤真紀: 【対策3】宇宙船の引力を利用:小惑星と同じ質量の宇宙船などをそばに飛ばすと、引力が発生します。これによって小惑星の軌道を変えていくといいます。 【対策1】核を使って破壊:放射能などの危険も伴うため、これは最終的な手段だとされています。 ーー発見するのは難しい? ロシアに落ちたのは、天体としては発見されずにいきなり衝突したんですね。発見されてから地球に衝突した例は4例ありますが、それ以外はすべて発見されずに落ちています。 【対策2】宇宙船をぶつける:飛ばした宇宙船を小惑星にぶつけて、その軌道を変えるというものです。 YouTube 浅見さんからは、「8月末に最接近する小惑星を含め、把握できている小惑星の中に、地球に衝突する危険があるものはない」という答えをいただきましたが、これは現時点での分析ですから、もしかしたら明日、衝突の可能性がある小惑星が確認されるということもあり得ます。, 小倉智昭キャスター: 笠井信輔キャスター: Registration on or use of this site constitutes acceptance of our. これは、アメリカ航空宇宙局・NASAが公開したこれまでに発見された小惑星のCG映像。オレンジや青の点は、すべて小惑星を表している。, 地球の周りには、これだけの小惑星がひしめきあうように存在している。 伊藤利尋キャスター: そして、8月末に最接近するという直径160mの小惑星。果たして地球は大丈夫なのか? 「地球防衛会議」4つの対策&nasaは小惑星の存在把握に注力. 小惑星は、地球に落ちてくると「隕石」と呼ばれます。その隕石が地球に落下するかもしれないということで、その対策について調べました。 地球に迫る小惑星を一体誰が見つけ、監視しているのか?日本スペースガード協会の浅見敦夫副理事長に聞いてみると… では、衝突の可能性が高いとわかった場合に、それを回避する手段はあるのでしょうか?, 笠井信輔キャスター: また、地球の近くにあり、存在を把握できている数は約2万個です。これに関しては分析が進んでいて、地球には衝突しないだろうとされていますが、把握できていない小惑星もあります。 地球までの距離は約7万2000km。これは地球と月の距離のわずか5分の1。あわや衝突も考えられる事態だった。 【対策4】ソーラーセイル(帆)を利用:最も科学的な対策として、いま研究が進んでいます。ソーラーセイルという反射板のような帆を大きく広げると、太陽光エネルギーで推進力が発生する。これを小惑星に取り付け、軌道を変えます。 そのためNASAでは、地球の近くに存在する小惑星のうち、140m以上のものについては、2020年までに9割は確認できるようにしようと作業を進めているそうです。 気になるのは、8月末です。地球に衝突することはないのかと不安ですよね。 そして、8月末に最接近するという直径160mの小惑星。果たして地球は大丈夫なのか?, 山﨑夕貴キャスター: では、実際にはどうなのか?国立天文台の山岡均准教授に伺いました。 小倉智昭キャスター: 国立天文台 山岡均准教授: そうですね。小さい天体ですから、近寄ってこなければ明るくならないし、動く方向も地球の方向に向かってくる場合には、移動が少なくなります。なかなか見つけづらいんですね。 まずは、小惑星の大きさを見ていきましょう。スタジオには、直径1mの地球の模型を用意しました。 この小惑星の推定直径は約17mです。小さく感じますが、大きな被害がありました。 地球のすぐそばを通過しながら気付かれない小惑星がたくさんあるというのだ。 小惑星というのは本当にたくさん存在していて、日本スペースガイド協会の浅見敦夫さんによると、現在、太陽系に約79万個あるといわれているそうです。 「地球防衛会議」というNASAも参加している世界中の有名な研究家が集まった会議が2017年から開かれ、小惑星の衝突回避策を話し合っているといいます。SFチックな名称ですが、真剣に検討した対策がこちらです。 App 巨大で潜在的に危険性のある小惑星が、来月4月29日、地球に最接近することがNASAにより発表されました。, 小惑星「(52768) 1998 OR2」は、直径1.8〜4.1キロと推定され、アメリカのマンハッタン島と同等の大きさを持ちます。, このサイズの小惑星が衝突した場合、大惨事はまぬがれませんが、幸運なことに1998 OR2は地球近傍を通過するのみで、衝突の危険性はないとのことです。, 1998 OR2は、ハワイ・マウイ島にあるハレアカラ天文台の観測により、1998年に発見されました。, 軌道の長半径は約3億5700万キロに達しますが、一方で、近日点では地球軌道付近まで近づくため、地球に衝突する可能性を持つ「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類されています。, NASAの報告によれば、地球への最接近は、4月29日、東部標準時の午前5時56分(協定世界時なら午前9時56分)で、地球から約630万キロの地点を通過するそうです。, NASAが、1998 OR2を「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類しているのは、地球を危険にさらすからではなく、NASAの分類体系の一定の基準を満たしているからです。, NASAの基準によると、小惑星の軌道が、750万キロ以内で地球の軌道線に交差する場合、PHAと見なされます。, 次回の地球への最接近は、2031年の5月31日で、その際の最接近距離は1900万キロと、かなり遠くなるようです。, それ以後、2048年と2062年に再び地球近傍を通過しますが、いずれもさらに遠くの距離を通過します。, その次の最接近は、2079年の4月16日で、地球から180万キロの地点まで近づくようです。, 今回の小惑星は肉眼で見えるほどではないようですが、望遠鏡なら観測できるかもしれません。, 「地球の存在に気づける異星人」はどれだけいるのか?1000個の惑星から地球は観測されている可能性あり, オリオン座ベテルギウスの”距離とサイズ”が間違っていた!? ただ、どれもすぐにできるものではありません。, 小倉智昭キャスター: なんとか間に合うといいね。, Facebook 笠井信輔キャスター: 山﨑夕貴キャスター: 潜在的に危険な小惑星(せんざいてきにきけんなしょうわくせい)とは、地球近傍小惑星の中でも、特に地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星の分類である。 英語名の"Potentially Hazardous Asteroid"の頭文字であるPHAが略称としてよ … © Fuji News Network, Inc. All rights reserved. 6600万年前、恐竜を絶滅させた原因になったとみられる小惑星がありました。推定直径は10kmですが、地球の模型と比較して再現すると、約1mmと大変に小さかったんです。, 山﨑夕貴キャスター: Twitter 衝突した途端、地球は一面真っ赤に…近い将来、こんな恐ろしい光景が現実のものとなってしまうのだろうか。, 実は、「8月28日に直径160mの小惑星が地球に最接近する」とNASAが発表したのだ。もし100mクラスの小惑星が地球に衝突すると、どれほどの被害が出るのだろうか? 日本スペースガード協会 浅見敦夫副理事長: 映画のように、ブルース・ウィリスが必要ですね。 国立天文台 山岡均准教授: 1908年、ロシアのツングースカ川上空で小惑星が大爆発し、半径30~50kmの森林が炎上しました。この時の小惑星の推定直径は、約60mです。 今回の小惑星には間に合わないんでしょう? 山﨑夕貴キャスター: 小惑星は、地球に落ちてくると「隕石」と呼ばれます。 巨大隕石が地球に接近して人類の危機がせまる・・・。 20世紀末に公開された「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」、最近では「君の名は。」をはじめ、さまざま映画でさんざん描かれてきたテーマだ。 この小惑星がメキシコのユカタン半島に衝突し、気候変動が起きて恐竜が絶滅したといわれています。これだけ小さくても、地球に甚大な影響を及ぼします。, 山﨑夕貴キャスター: ではこれ以降、小惑星によって起きた被害には、どのようなものがあるのか。 「把握できている小惑星の中に」という前提条件があるわけだから、把握できていない小惑星が突然、姿を現したら… 小惑星といえば、2013年にロシアのチェリャビンスク州上空で大爆発を起こし、約1500人が負傷した。, 国立天文台 山岡均准教授: 山﨑夕貴キャスター: はい、準備には時間がかかるということです。 この時の映像はよく覚えています。 恐竜絶滅の時には、ひとつの小惑星が落ちたのではなくて、複数の“小惑星群”が衝突したんですよね。 今回、月よりも近いところを地球に近づいてくるもの中では、比較的、大きいものが通ったということで話題になっています。, 幸い衝突することはなかったが、驚くべきは、天文学者たちがこの小惑星の存在に気付いたのが通過する数日前だったということ。 そして2013年、ロシアのチェリャビンスク州上空で小惑星が爆発し、衝撃波による爆風などで約1500人がけがを負いました。 その次の最接近は、2079年の4月16日で、地球から180万キロの地点まで近づくようです。 今回の小惑星は肉眼で見えるほどではないようですが、望遠鏡なら観測できるかもしれません。 とりあえず衝突の危険性は無いようなので、安心して観測できそうですね。 映画の世界では、地球と小惑星の衝突は何度も描かれています。『アルマゲドン』もそうですし、東宝特撮映画では、地球を動かして隕石を回避するというものもありました。