東京・有明にある大塚家具の本社ビル6階。ガラス張りの社長室で、会社のトップである大塚久美子氏(51)は幹部を前にため息をつくことが多くなったという。, 「社長の焦りを強く感じます。会議中に指で机をトントンと連打したり、イスにもたれ宙を見ながらボールペンをいじったりしているんです。深夜まで働き、夜中の1時過ぎでも仕事のメールが社員に送られてくることもある。昼間も食堂に行く時間が惜しいのか、社長室でサンドイッチを食べながら指示を出しています。イラついて『意味がわからない!』と、部下を叱責することもたびたびです」(同社社員), 久美子社長が焦るのもムリはない。父親・勝久氏の高級路線から、低価格にシフトしたが大失敗。経営不振で窮地に追い込まれているのだ。’19年1月~9月期の売上高は、約210億円で前年同期比23%減。営業損益の赤字は30億円近くにのぼる。これで5年連続の減収、6年連続の営業赤字という惨憺たる結果となった。, 「メインバンクである三井住友銀行も見放し始めています。大塚家具オーナー家の資産管理会社『ききょう企画』は、直近で同行から約5億円の借金があると言われている。三井住友側は、返済のメドが立たないと判断したのでしょう。担保となっていた『ききょう企画』保有の大塚家具86万株を、同行がすべて市場に売却してしまったんです。9月末時点で、大塚家具の預金残高は22億円にまで減少。毎月5億円もの現金が失われています。このままでは来年3月に資金が枯渇する。もう打つ手がない状態です」(経済誌記者), 大塚家具は中国系ファンドからの資金調達に失敗。資本・業務提携する貸し会議室大手ティーケーピーやヨドバシカメラなどに増資をもとめたが、ことごとく断られた。そんな窮状にあえぐ大塚家具と手を組んだ企業がある。, 「大塚家具を子会社化する方向で、最終調整しているヤマダ電機です。すでに大塚家具の社員20名ほどが、ヤマダ電機の約10店舗に出向しています」(同前), 銀行すら見放そうとしている大塚家具に、なぜヤマダ電機は接近したのか。経済ジャーナリストの松崎隆司氏が解説する。, 「最近は、家電だけを売っても経営は成り立ちません。賃貸マンションなどでは、家具や家電が入居前に据えつけられているところが増えています。そのためヤマダ電機は『くらしまるごと』をテーマに、家電以外の商品販売にも着手。’11年には住宅販売メーカー『エス・バイ・エル』を子会社化しました(現ヤマダホームズ)。大塚家具を傘下に加えれば、家具だけでなく取引先から修繕のノウハウを得ることができます。もうイチ家電量販店ではない。ヤマダ電機は、生活必需品すべてを売る巨大総合企業に生まれ変わろうとしているんです」, 本サイトに掲載されているすべての文章・画像の著作権は講談社に帰属します。他サイトや他媒体への無断転載・複製行為は固く禁止します。. 02. NewsPicks編集部が制作する 記事コンテンツが 全て閲覧できるようになります。, 海外メディアから 編集部が厳選した翻訳記事や The Wall Street Journal(日本版)で配信された記事を読むことが出来ます。, ヒト、ブランド、はわかります。金額は安いが、そもそも赤字。次の決算までに結果を出せなければ久美子社長は間違いなくクビでしょう。ヤマダとのシナジーはその後, 家電と家具の相性はありそうだけど、ECで一括して購入はできるわけなので、両方揃っていることが強みだとは考えにくい。, 確かに家具の接客は豊富な知識が求められるし、検討期間が長いのでお客さんと中期的な関係を築ける、という人間力も重要。大塚家具にそういう人材がいるのは間違いないが、では「住まいる館」で働いてくれるのかといえば抵抗も大きそう。ブランドを手にいれるというのも分からなくはないがなかなか「ヤマダ」とは馴染みにくい気もするので、個人的には今一つしっくり来ません, ヤマダにとってあまりシナジーがあるとは思えない。やはり家具というのは安ければ良いというものでもない。車の次くらいにこだわりを求めるもの。安かろう悪かろう、のものは除き。, 狙いはどうあれ、ヤマダ電機、大塚家具双方にとって、今回の買収がWIN-WINとなるかどうかは、今後の業績推移で示すしかない, ヤマダ電機による大塚家具の買収理由。家具やインテリア販売に知見を持つ人材もポイントになったよう。今後は買収の効果を上手く出せるのか注目していきたいです。, 大塚家具がヤマダ電機傘下へ “買収”直前に久美子社長が送ったメールの中身 - 須賀 マイク - 文春オンライン, いま、アンケートに答えてプレミアムプランに移行すると1ヶ月無料の特典が受けられます。, 株式会社大塚家具(おおつかかぐ、Otsuka Kagu, Ltd.)は、東京都に本社をおく家具販売会社である。対外的なコーポーレートブランドネーム(商標)としては「IDC大塚家具」(アイディーシーおおつかかぐ)の名称を用いている。, 株式会社ヤマダ電機(ヤマダでんき)は、日本の家電量販店チェーン。日本の家電販売最大手で、テックランド (Tecc.Land)、LABI(ラビ)、ヤマダモバイル(旧名称テックサイト (Tecc.site))、といった業態の店舗を展開している。なお、屋号としてのヤマダ電機にはヤマダ電機直営の店舗と子会社や提携企業が運営するものが存在する(後述)。, https://www.yamada-denki.jp/csr/pdf/report2018_all.pdf. 狙いはどうあれ、ヤマダ電機、大塚家具双方にとって、今回の買収がWIN-WINとなるかどうかは、今後の業績推移で示すしかない. 大塚家具のソファを買うならヤマダウェブコム!安心の長期保証、社員による即日・翌日お届け、お近くの店舗での受取りもできます。 ¥200,000. メインバンクにも見放され八方塞がりとなった大塚家具。久美子社長の悩みは深い。そこに手を差し伸べたのがヤマダ電機だ。大塚家具を子会社化するヤマダ電機の狙いとは。深層リポートする。 Likes. スーパーエクスプレスサービス対象地域確認. 閉じる. © 2018 Kodansha Ltd. All rights reserved. Ishida Reiko. 1.ヤマダ電機との資本業務提携の概要 大塚家具㈱は2019年12月12日に㈱ヤマダ電機との資本提携および新株予約権の発行について開示しました。まず株式を3000万株発行して43億7400万を調達するとともに 9百万株(行使により21億8700万)の新株予約権をヤマダ電機に割り当てました。